松の内もとっくに過ぎて、

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松の内もとっくに過ぎて、はや1月も下旬。
昨年から引き続けていた風邪もようやく完治してきた。
1月2日に厄神さんへお参りしたら4日には2週間あまり続いていた微熱が収まった。
さすが日本最古の厄神さん、ご利益はテキメンだった。

今年の風邪は長いと聞くけれど、はやり型というよりも加齢による身体の衰えのほうが大きい気がする。
もうトシやトシやと言いつつも、心のどこかで「自分だけは実年齢より若いはず」という奢りがあった。
カゼの神様にそういった自意識過剰を見透かされどやされたような気がする。
長い長い風邪はもっと己の今の姿を謙虚に認識しろという警告だったのかもしれない。

テレビで聞かない日はない「平成最後」。
平成の時代を振り返る、などと題して事件や当時のトレンドなんかをまとめたコーナーなんかをよく目にする。
その全部にほぼ鮮明な記憶があることに、そしてそれらが「えっ、それってそんな前やった?最近ちゃうんや…」と驚く事に、改めて自分が「そんな前」からずっーと存在してきたことを再確認させられ、あああ〜ぼーっと生きて来たなぁ自分…と漠然と思うのだ。
反省の一つもせずに。
子供の頃からしょっちゅう目にしていた俳優さんの訃報も。
昔、親が「ああ〜、この人も亡くなってしもたんか〜」と言うのを聞いて「誰?」と言ったら「アンタは知らんわなぁ〜」と返されていたのが、いつの間にか「アンタは知らんわなぁ」と言う側になっている。
いつの間にか、着々と、確実に。
最近はそういうことを思わされるニュースが特に多い気がする。いや多い、断定。

昭和が終わっても平成が終わっても、自分はまだ少し続くんだなぁ(多分)、とこの先にちょっと思いを馳せたりなんかもしてみる。
何年経っても自分のことを肯定的に見られないけど、大きな病気もせず働いてくれている体組織にはもっと敬意を払わないとあかんな、とか。
もっと他に思う事ないんか!とため息が出るけど、多分長風邪のダメージが尾を引いている。
ちょっとビビってるな、自分。抗えない時間の流れに。
最近になってようやく「元気があれば何でもできる!」が身をもって理解できるようになった。
昔は当たり前やん何言っとんねんとか思ってたけど、猪木さん、アンタの言う通りだよ!!と思う事がホントによくある。
今回の体調不良の間、モチベーションが落ちて落ちて何を作るにも凄くしんどかった。
回復したとたんにやる気も戻って心底ほっとしている。
ま、やる気起きない病にはしょっちゅう罹っているので風邪だけのせいにはできん…。

とにかく、年齢が上がると身体のみならずココロの元気の浮き沈みも多いんだなぁ。
確かに若い時はイケイケで根拠のない自信もあったもんだ。
若いうちになんでもやれという言葉が、ぼーっと生きてきた自分に今更ながらズシリと響く。
でもまあともあれ、歳を重ねて良かったということもいろいろあったりする。
歳をとるのもええな、ともっと思える一年にしたいな。

写真は北海道の先住民族ウィルタ族の神「セワ」と「セワポロロ」の神像を模して作られた人形。背の高い神様は人々の願いを叶えてくれる全知全能の「セワポロロ」。もう一体は、災厄を空に持ち帰ってくれる「セワ」。
偉そばらない控えめなお顔を眺めていると、謙虚に生きよう…という心持ちにもなったりして。